Mac で Laravel の環境を構築するのに以下の例が挙げられます。
最近の主流は「Docker」や「Vagrant」を利用した「Homestead」といった仮想環境で環境構築することが多いかもしれません。
ただ、Laravel の基本環境に関しては Mac ネイティブでも構築可能でき、仮想環境と比べて比較的高速で動作するのがメリットです。
Mac のネイティブ環境構築の方法として「Xampp」のような統合インストールツールがあり、Windows でプログラミング初心者の人が利用するのに便利です。
ただMac の場合、将来的なことを考えると Xampp は個人的にはあまりおすすめしません。
macOS は BSD系の Unix ベースで開発されており、Linux のような環境(Linux とは別物)で利用することができます。
Mac で環境構築する場合、まずパッケージ管理ツール Homebrew のインストールが必要です。
Homebrew のインストールは以下を参考にインストールしてください。
Laravel は PHP 7系が必要になります。
Mac には既に PHP はインストールされていますが、バージョンが古いため最新にアップデートします。
$ brew update
$ brew upgrade php
$ php --version
PHP 7.4.9 (cli) (built: Aug 7 2020 19:21:48) ( NTS )
パッケージを指定してインストールすることもできます。
まず、PHP7 のパッケージを検索してみます。
$ brew search php@7
==> Formulae
php@7.2 php@7.3 php@7.4
PHP 7.4 をインストールします。
$ brew install php@7.4
Laravel を利用するには composer という PHP パッケージ管理ツールが必要です。 今回は、brew を利用して composer をインストールしてみます。
$ brew install composer
composer コマンドを利用できるようにのリンクを設定します。
$ brew link composer
Composer のバージョンを確認してみましょう。
$ composer --version
既に composer をインストールしている場合は強制的にリンクを上書きします。
$ brew link --overwrite composer
composer コマンドを利用するにあたり、以下のコマンドで Mac に環境変数を設定しておきます。
$ export PATH=$HOME/.composer/vendor/bin:$PATH
$ source ~/.bash_profile
これは必須ではありませんが、Laravel 独自の laravel コマンドを利用することもできます。
composer コマンドを利用して Laravel インストーラーをインストールしてみます。
$ composer global require "laravel/installer
インストールできたら、バージョンを確認します。
$ laravel --version
Laravel Installer 3.2.0
Laravel プロジェクトは、以下の2種類のコマンドで作成することができます。
Laravel のプロジェクトを作成してみましょう。
$ composer create-project laravel/laravel laravel_app
$ laravel new laravel-mac
プロジェクを作成したらプロジェクトディレクトリに移動し、各フォルダのパーミッションを変更します。
$ cd laravel-mac/
$ chmod 777 storage
$ chmod 777 bootstrap/cache/
Laravel サーバを起動します。
$ php artisan serve
Homebrew と Composer で Laravel をインストール・プロジェクトの作成・サーバ起動をしました。
データベースをはじめとした機能は、別途 Homebrew などでインストールしなければいけませんが、この記事ではここまでとします。