渋谷TakeOff7 vol2

2007/11/05

ついにライブ当日。
渋谷から渋谷へ。

引っ越して少し離れてしまった美容院に行く。
そして、お姉さんと他愛もない話をして少しリラックス。
何か、前回のライブと同じ様なシーンだ。
4ヶ月前の自分。
その間バンド練、セッション、レッスンとかたくさんやったかな?
だから、

どれだけ成長してるかな?


って、確認してみたい時間。
そう言えば、バンド加入して1年もたってないけど凄く昔からいるみたいだな。

今回は外見も


と言う自己課題も抱えて、不恰好に背負うキーボードとアタッシュケースを転がす。
途中で、ミキサーなんか買ったりもした。

リハの準備だけは、だいぶ慣れてきたかなあ。
逆にスタッフの人の準備が遅い!なんてわがままに思ったりする。

でも、リハの演奏が始まるとそんな強気も一転して弱気になる。

4ヶ月間の練習で一番出来が悪い


正直、凄く焦った。
精神的には特に変わりがないと思ったけど、凄くいやな空気。
リハ後は、スタジオで最終確認の練習。

差し入れのドラ焼きがおいしかった!


事しか覚えていない。

気がついたら青いレプリカを着て、会場に足を踏み入れていた。
前のバンドの演奏を聴きながら、寡黙にテンションがあがってくる。
控え室で、帽子と小道具をお披露目するつかの間のひと時。

さあ本番だ。
セッティングを横目で見る視線の向こうには、想像以上に凄い人の数だ。
ありがとう!って気持ちよりも、いい演奏を聴かせたい!いや、

いい演奏しなきゃいけない!


って想いが強かったかも知れない。

そして、オープニングが始まる。
自分の中で弾きやすい曲なので、リズムよれながらも何とか完走。
その後も、淡々と弾いていたと思う。
今回は、前回できなかった2段弾きにも心なし挑戦した。

さて問題は最後の2曲。
特にラス前の曲は、練習でもメンバーに申し訳ないくらいまとまらない。
それがモロ再現されてしまった。
スポットライトの熱気とは別に嫌な汗が沸いてくる。
そしてラストの曲はAメジャーでジャズ風。
だから、この曲のソロは少し仕込んでおいた。

飛んだ・・・全てが飛んだ


ブラックホールに飛びこんで行ったくらい遠い気分。
気がついたらA♭のスケール弾いてたよ・・・笑った。
頭に音が全く鳴らなくなるのは、本当に恐ろしい。

もっと、はじけたかった!


だから、今回は無機質な演奏だったかも知れない。

落ち込みと言うか、脱力と言うか、複雑な気持ち。
でも、ライブが終わってステージを降りて、お客さんたちの顔をみたら

すごくホッとした


同時に、お客を呼ぶには同情を買っていては駄目だよな?なんて。
やっぱり、いい演奏をしてこそまた聴きたくなる。
伊達に66番の青いレプリカをネタで着ているわけではない。

お客さんは、最後は強いチームを応援するんだ


そんな思いも少しこもっていたり(後付け)。
自分で言うのもあれだけど、このバンドは凄く可能性を秘めているバンドだと思うし、良いお客さんにも恵まれている。
だからこそ、こういう失敗や悔しさを次に活かせるように努力して、

心底カッコいい!


と言わせてみたい。
これは、例えアマでもそれは同じだろう。
いい演奏してれば、自然にはじけていけるだろうし。

そんな事を、電車が止まり先週と同じ夜道を歩きながら考えながえていた。
こうして、2週間の渋谷ロードが終焉したとさ。