パリ紀行(7日目)-世界最高峰の日々-

2006/10/13

残すところあと2日。
明日には帰国してしまう。

そしてこの日の夜は旅一番のメインイベントが待ち構えている。

午前は、姉の家族と一緒にドライブ。
向かった先は「Chartres」(シャルトル)。
聖母マリアの衣が寄贈されたという世界遺産「ノートルダム大聖堂」がある。
パリ2006

パリ市内にある「ノートルダム寺院」と混同してしまうが別物。
大聖堂近辺はショップや市場で賑わっている。
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そして見事なまでの大聖堂!!
両側の形が違うが、どちらかが新しく、古くと建造されたという。
パリ2006

何度観てもこのような神聖な場所には、心打たれるものがある。
パリ2006

大聖堂内の石像の何とも繊細なことか。
よく作ったなあ・・・1つの人を作るのにどれくらいの時間を費やすのだろうか・・・。
パリ2006

スピード化した現代では、こういった歴史的に残るモノを創造するのは技術はあっても不可能だろう。
パリ2006

大聖堂を一回りしてカフェで昼食へ。
メニューを相変わらず読んでもらって注文だ。
今まで、カフェの食事の中ではかなり口が進む。
パリ2006パリ2006

その後は、甥っ子がバスに乗りたい!ということで姉と甥っ子だけが並んで乗車。
自分はその間ショップに行ってベルトを買いに行ってしまった。
パリ2006

シャルトルの見物と言えば、中世の歴史ある街並もそのひとつ。
姉の「すごい、良かった!」という感想を聞くと、乗っておけば良かったと後悔。


さてシャルトルを満喫した後は、いよいよ本日のいや今回の旅のメインイベントだ。
パリ市内に戻り向かった先は、初日に立ち寄った「Opera」(オペラ)。

そう名前の通りオペラ、しかも世界最高峰の「Opera Garnier」(オペラ・ガルニエ)。
日本でフランス語のHPを、調べてみつけたが「La Dame aux Camelias」(椿姫)の公演だ。
パリ2006

パリに着いた初日にはチケットを持っておらず、しかもガルニエの窓口でも「Comple」(完売)だった。
しかし機転を利かせた姉が、ANAのフランス営業所にコンタクトをとってチケットをとってくれたのだ。
しかも1等席(チケット代行だと1等席しかないらしい)で、チケットは80ユーロと日本に比べて激安だ。

DVDを買って話は予習済み、そして今日楽しみにしていた時間がきた。
ただ気になるのが、ヴェルディーじゃなくてショパン・・・。
オペラ素人なので、とにかく気にしないでというか緊張しつつ、読めないパンフレットも購入して足を進める。
パリ2006

公演前に場内をウロウロとする。
指揮者の譜面だ。
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そしてオーケストラビット。
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何とも美しい曲線。
ここにいるだけでも胸一杯だ。
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そして、いよいよ開演だ。
しばらく沈黙が続く。
パリ2006

ピアノが鳴り、舞台で踊りだす。

ん?でも何かちょっと違う雰囲気だ・・・。
あれ?一向に歌が始まらない・・・。
ずっと踊っている。

そうオペラ通の人ならお分かりの通り、「オペラ・ガルニエ」は「バレエ・オペラ」がメインだったのだ。

だから「ショパン」だったんだと謎が解けた。
最近こそ歌ものオペラも公演されるようになったとか。
歌ものなら「Opera Bastille」(オペラ・バスチーユ)が中心みたいだ。

パリ2006
いやあ、実に複雑な心境だ。
バレエなんて何の知識もなく、難しすぎて場面の創造をするのが大変でわからない。
これ、ストーリーを知らなかったらチンプンカンプンでしょう。

さて、バレエ解らずしてもその踊りは目を引き寄せられる。
しかもピアノソロと永遠にシンクロし続けている
やっぱクラのピアノは桁違いにテクが凄いし、管弦楽の響き・光景は最高だった。

そして幕が閉じ、カーテンコール。
(ちなみに、音楽はこっそりと盗聴していたのは秘密)
パリ2006

初めてのオペラが「バレエ・オペラ」だった訳で、始まった時は難しくてどうなることやら?と思ったが意外と観られるものだ。
その場に居るだけで感動でき、メインイベントにふさわしい時間だった。
フランスに来たらオペラは、ぜひ堪能してもらいたい。
パリ2006

ただ、ぜひとも次回は歌ものオペラの迫力を堪能してみたい。
楽しみを残しておくのも旅の醍醐味だな?と、フランスで過ごした楽しい日々もそろそろ終わりを告げようとしていた。