中日VSヤクルト 神宮の奇跡

2006/06/30

いまだ、興奮状態でおります!!
つうか、単なる野球観戦のつもりが、グダグダ小説ちっくになりました。

後半は野球の話じゃなく、一人で感動してます(爆)
なんか、数年後読むと面白いかも(^^;)

ちなみに、ヤクルト-中日の結果

「解き放された心」
今日は会社帰りに神宮球場にぶらりと寄ってきました。

神宮球場のドラゴンズ

結果的に、自分のパワーがドラゴンズに乗り移りました!いやホント!
今年一番の興奮かもしれない。たかが野球に・・・。

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■なぜ神宮球場に?
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そもそも、なぜ神宮に行ったのはいくつか理由がります。
1) 上京して野球場でプロ野球観戦してない
実を言うとプロ野球観戦は、

名古屋球場以来

だと記憶してます。
記憶にないとも言うが、15年ぶりくらいかなあ?

小中学校の頃は、よく名古屋球場に足を運んだもので、なんかちょっと子供に帰りたくて・・・。
ああ、今も負けず劣らず子供ですが・・・。

2) 会社は新宿御苑なので自転車で行けるじゃん!
灯台下暗しってやつ。
ただね、今日自転車で御苑の向こうだな?って地図持たずに走ってたら超大回り!!
予定通り

道に迷って30分以上

かかった!!(爆)

3) 神宮でドラゴンズの試合、果たして俺は真のドラゴンズファンになれたのか?
これを説明すると、野球云々というより自分の人生の歴史をさかのぼる。

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■アンチドラゴンズになった理由
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実を言うと、小学校から落合監督になるまで「名古屋の裏切り者」として、ジャイアンツに魂を売っていました。
なぜ、ジャイアンツになったのか?
それは幼稚園の時、将来の夢は?と先生に質問されて、「ドラゴンズの選手になりたい!!」と答えると、先生の口からは耳を疑うような言葉が・・・。

 

前の人の、真似するんじゃありません!!



なんで~~!!
と心の中で思うも、表ではなぜか、ごめんなさいと言ってたような・・・。

結局、卒園アルバムの将来の自分の夢は「けいさつかん」になっていました(TT)
そんなん、小さい頃も、今でもなりたくありません!!

この出来事以来、なぜか意味もなく

ドラゴンズが嫌い

になり、強いジャイアンツに染まったのです。
理不尽な目にあった幼稚園児が、精一杯のひねくれた性格を発揮した最大限の抵抗です。
第三者からみると、どうみても単なる

被害妄想


でも、自分には、こういうどうでも良さそうな事に意地をはるタイプなんですね(苦)

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■ヒーロー「落合博満」
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でも、小学校の時にジャイアンツを応援しながらも、密かに大好きなドラゴンズの選手がいました。
その名は「落合博満」(ロッテから移籍)
ああ、落合が打つなら仕方ない、やっぱすげーって。

 3冠落合、広角打法、レフトへ、ライトへホームラン

ちなみに、直接書いてもらったものではないですが、

落合選手のサイン色紙

を未だに持ってます(^^;)
その後、ジャイアンツ、日ハムと渡りましたが、やっぱり落合選手として一番記憶に残るのは、ロッテの3冠よりも、ドラゴンズ時代かなあ?と思う。

それから10数年近く、アンチドラゴンズの月日が時は過ぎます。
特に熱血なジャイアンツファンでもなく、単にジャイアンツの試合が楽しかったのかな?
そんな感じです。
しかし3年前に、あの男が帰ってきました。
そう

監督として



■ドラゴンズファンに・・・
さすがに初年度から、おい、ほらとドラゴンズに染まるのは、プライドがあります(とても、くだらないが)
思い入れがないと言うか、何と言うか、複雑な心境でした(そんな真剣にならなくても)。
そんな中、落合監督は初年度に見事にリーグ優勝を果たしたのです。

何か素直に嬉しかったかなあ?
いや、カッコよかった。
やっぱり、スターにはちゃんと結果がくるもんなんだなと。

そして、落合監督として今年で3年目を迎えるドラゴンズ。
その中でも

川上憲伸

は、ちょっとした偶然で、一番応援している選手であります。
今年は投手部門独走中!!
なんだか、嬉しすぎる。
うーん、だんだん自分の中でドラゴンズというか、幼稚園児のあのどうでもいい理不尽な出来事が

消えかかって

きました。

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■いざ、神宮球場へ
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そして、今日、ふと神宮球場に足を運んだのです。
今週、神宮で中日VSヤクルト3連戦で、行こう行こうと思うも、1、2戦とも仕事が微妙に遅くなってしまい断念。
今日こそは!と19:30に会社を出る!!
すごくワクワクして自転車こぎます。

野球場の雰囲気って、どんな感じだったのかあ?
ナイターは結構涼しかったかな?
ビッグサイズのコーラとか売ってるのかな?
ネット越しでブルペンの投げる球のパーンとミットをはじく音は良かったなあ。
名古屋球場で見た記憶をたどりながら、情景を思い浮かべたる。
ああ、そう言えば、ドラゴンズファンで行くのは

人生で初めて

だなあ?

そんな事考えてるから、途中道がわからなくなって、焦って、焦って、やっとの事でたどり着いた「神宮球場」
1,500円をチケット売りのお姉さんに支払いました。
おお!安いなあ!と思うも「

3イニングチケット

」ってやつでした。
ああ、もう試合は7回過ぎてるのかなあ?と足早に球場に入る。
(そう言えば、名古屋球場って7回からは無料じゃなかったっけ?)

3塁側内野席の階段を駆け上ると、スコアボードには7回表に「2」と言う数字が刻まれていました。
ああ、ドラゴンズが2点とって追いついたのかぁ~と、ちょっと悔しがる。
でも、試合は4対4と、好ゲームの予感。

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■球場の空気
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それにしても、蒸し暑い時期ですが球場の空気はとても気持ちいいなあ。
心が落ち着くというか、ちょっとスイッチがオフになりますね。
でも、実はこの後に違うスイッチが入ってしまうことになりますけど。

僕が観た時には、デニー友利が投げてました。
それにしても、空いてるなあ。
これ、

 

ヤクルトファンと、ドラゴンズファンの割合が同じじゃないのか?



下手したら、ドラゴンズの方が盛り上がっている感も・・・。
何か、嬉しかったりする。
観客席には、会社帰りのサラリーマン、追っかけファン、若いカップル、老夫婦、野次オヤジと色々。

でも、みんな共通してるのが、

野球が好きなんだなあ?

って。
寝てたり、読書なんてしてるなんて人は誰一人いなかった。

選手も観客も、一球一球に真剣勝負、一球一球に自分なりの表現でパフォーマンスする。
自分も周りにあわせる訳でもなく、自然に声を上げたり、拍手したり、不思議です。

なんだろう?この雰囲気って。
多分、はじめから盛り上がらなければいけない!という雰囲気がないからかなあ?
はじめから、どんちゃん騒ぎみたいなのは、自分は苦手なんですよねえ。

多分、FUJI ROCKとかああ言うのは、個人的にダメかもなあ?
周りが騒いでるから便乗して自分もって・・・。
ここ近年のW杯の日本のマスコミ煽りもそうかな?
とは言え、携帯で必死でW杯を観戦してはいましたが(^^;)
まあ、自分はいわゆる「ひねくれ者」なんですね。

今日の神宮球場の野球観戦は、特に目玉もあるわけでもなく、ふと行ってみようかな?という気持ちでした。
でも、これって何か

意外性を生む気

がしませんか?

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■気になる選手・・・
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さて、試合の方ですが、7回裏から両チーム無得点で迎えた9回表のドラゴンズの攻撃。
立浪がヒットで出塁!!
立浪和義・・・自分が小学生だった頃から、唯一ドラゴンズに残っている選手だ。
PL学園高校から中日に入団で、高卒ルーキー。
今でも記憶に残っていること。それは・・・

 彼の応援歌が光ゲンジの「ガラスの十代」!!

そんな彼も、2,000本安打を達成した偉大な選手ですね。

次に、井上が犠牲バントで、谷繁が凡打。
2アウト2塁・・・バッター「英智」

緊張する・・・一球、一球、自分も含め観客席からため息が。
ファールチップの連続・・・でも、

 

何かやってくれる気がする



男の感です(笑)
そして、2-2からの9球目!!

 

空振り三振!!



の~~!!

やはり、そんな簡単にはいかないかあ。
絶対打つと思ったにになあ、残念。
それにしても、何だか嫌な流れだ・・・。
案の定、9回裏ピンチです監督!!

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■心は球場と・・・
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平井はブルペンからボールが荒れてた。
と言うか、元々ノーコンなのか?

この回2つ目のフォアボールで、3塁側、レフトスタンドは負けムード。
自分が観戦したから負けたなんて・・・そんなの嫌だ!!

 がんばれ!!平井!!

神宮球場のドラゴンズ

観客は固唾をのんで見守りながら、平井が投げた次の一球・・・。

ボールが高く舞い上がると同時に、歓声があがる。
そのボールがグラブに収まると、みんな胸を撫で下ろしてほっとして、例のごとく野次りたおす。

ピンチからの脱出した時の、

心の開放感

っていったら、たまらない。
そして、試合は延長戦に入っていったのでした。

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■延長戦という演出
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久しぶりの野球観戦で、延長戦とはなかなか意気がいい演出じゃないか?
これだけで満足しているのだが、やはり勝って欲しいなあ。

そんなこんなでカップラーメンをすすっていると、なんとヤクルトのマウンドに立っているのは「木田」

 木田ぁ~??ヤクルトにいたのかぁ!!(無知な俺)

こりゃ、ドラゴンズ勝っちゃうなこれ!と確信すると同時に、すぐさま先頭バッター森野がヒットで出塁(笑)

そして、次の代打はあの「川相」!!

 100%バント

彼はバント以外してはいけない、ある意味ショー的な役回り。
そして、当たり前のように決めてくれました。

この一瞬の仕事だけで、ドラゴンズ側は大歓声で

拍手が鳴り止みません

でした。
もう、自分もお腹いっぱいです。

さあ、舞台は出来上がった。
あとは点をとるだけ!!・・・・あれ?後続いかせず

 3アウトチェンジ~!!

なかなか、勝たせてくれないです。ヤクルトのくせに!!

12回までいくと引き分けなんだよなあ。
勝手も負けても決着つけて欲しいなあ。
と思うも、

 

やっぱり、何か起きる、俺が来たから!!



ってだんだん態度が大きくなってくる自分がいます。

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■この想いをのせて・・・
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そして、迎えた延長11回
ヤクルトは木田を引っ張ります。
よし!いける!と思うも、気がつくと2アウト!!

しょうがない12回で勝負だという雰囲気の中、谷繁がしぶとくヒットをで出塁します。
2アウト1塁、バッタボックスにはいったのは、またも「英智」

先ほどはチャンスで空振り三振。
観客、レフトスタンドからは「つなげー」コールです。

その中で自分の心には、

この男なんかヤル

と感じました。
ああ、ちなみに、さっきの打席もだけど・・・(^^;)

いや、でも真面目に。
何か、名前のせいもあるのか、彼だけ妙に気になって。

 

もし彼が打ったら・・・



と言う、まあゲン担ぎというか、想いを託したというか、まあそんな感じ(^^;)

そんな思いの中、投球は5球目でした。
彼がバットを振り抜いた瞬間・・・・

 

いっっっっったーーー!!



色んな思いがつまったボールが、ドラゴンズファンが待つレフトスタンドに消えてゆきました。
ありえない・・・。
英智選手は今季、打撃不振で、このホームランが

今季初ホームラン!


球場内はしばらく、スタンディングオベーションでなりやまない拍手でした。

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■何か変わるのかな?
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あまりの興奮にしばらくの間、

我にかえることができませんでした


なんか本当に信じられません。

たかだかの野球観戦。
でも、感動を超越した、何か特別な感情です。

心が解き放れた瞬間

」とはこんな感じなのでしょうか?

彼は、ヒーローインタビューで「まぐれです・・・」て言ってましたけど、

 

それは違うと思う



少なくとも俺がちょっと真面目に想いを込めたんだから、違うと思いたいなあ。

今日ふと思いつきで球場に来て、ちょっとドラゴンズファンになれるかな?って野球観戦したつもりでした。
でも、こういった、たくさんの偶然が重なって、小さな(?)ドラマが生まれました。

この試合は自分にとって、

 

不思議で忘れられない一日



になるのかな?
多分、ドラゴンズファンを通り越したと思います(笑)

まあ、こういうのは得てして、その場の感情で終わりがちなんですけどねえ。自分って。
神宮で運を使い果たしえしまったか?なんて・・・(苦)

ただ偶然にも最近、何か妙な気持ちの変化があったりするわけで、色々な気持ちが交錯しています。

ふう、今でも書きながら、あのボールの軌跡が今でも頭の中に鮮明にリプレイしています。
もしかしたら、これって

幸せを運んでくれる

って予兆のかな?

うーん、何か本当に良いことがあるといいなぁ。
(おしまい)

そう言う訳で、川上憲伸のレプリカを購入して帰りましたとさ。

川上憲伸レプリカ