MYFAIRLADY

2005/03/11

原題:MYFAIRLADY
監督:ジョージ・キューカー
製作:ジャック・L・ワーナー
原作:バーナード・ショウ
作曲:フレデリック・ロウ
作詞;アラン・J・ラーナー
出演:オードリー・ヘプバーン、レックス・ハリソン、スタンレー・ハロウェイ
収録時間:173分

この作品も今更ながら観ました。
コメディタッチで、なかなか面白かった。
ミュージカル的には、全然派手じゃないけど、やっぱオードリーはいいですね。
個人的には、イライザの父のシーンが頭に残ってしまうのだが・・・。

ちなみに、この作品の原作者「バーナード・ショウ」についてちょっと調べてみた。
彼は、イギリスの劇作家・批評家でノーベル文学賞受賞作家
数々の言葉を残しており、「MYFAIRLADY」にももちろん思惑が入っている。

■「女の自惚れを満足させてやるのが、男の至上の悦びであるのに対し、
 女の至上の悦びは、男の自惚れを傷つけることである」

■「結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。宝くじなら当たることもあるからだ」

■「できるだけ早く結婚するのが女の務め、できるだけ結婚しないでいるのが男の務め」

■「別段驚くこともないだろうが。 何もミス・ジョンソンがオーストラリアまで
飛んだわけではない。機械が飛んだのだ。彼女は機械に乗っかって、
操縦しただけじゃないか。キングス・プライズを勝ち取ったのは、ライフルだよ。
それとも何かね、女性の目はライフルの照星を通して的を狙うのに適してないとか、
女性の頭脳は風を読む能力に欠けているとか、女性の指は男の指とちがって
引き金を引けないとかいう理由があるのかい。

■ 私たちが結婚したら、きっと、 あなたの頭脳と、私の美貌を併せ持った 素晴らしい子供が生まれるわ。
この女優の言葉に対して、バーナード・ショウは答えました。
もし、我々が結婚して、 君の頭脳と、私の容貌を併せ持った子供が生まれたら、どうするんだい。

単に、「オードリー可愛い!」なんて観ているのはいかがなものか?
こういう観点で観ると、また違った映画となってしまうのがスゴい。

それにしても、人から屁理屈ともとられる、「とにかく人と逆の発想」
俺もまさにそういう思想というか心持ち。
まあ、自国語のテストどころか日常さえままならない自分と、偉大(?)な人物と比べるのも・・・

それにしても、彼の言葉を真に受けるのも悔しい。

 「事実は小説よりも奇なり」
 「真実はこの世の中で一番面白い冗談である」

「事実」や「真実」とはなんだろう?と床につく・・・